神殿
2008年03月31日
先日、ガーデンヒルズ岡崎出雲殿で、モデルを使った撮影が行われました。
スタジオ撮影はもちろんのこと、色々な場所でのロケーション撮影がポイントとなりました。
このあたりはゼクシィや印刷物で発表された折にはmf(メゾフォルティ)の撮影場所・アングルの参考になるのでは?と思います。
さて、今回のポイントは今年に入って新装オープンした2Fの「神殿」でしょう。
こだわったのは「陰影」です。
神殿の外、2Fロビーから神殿に入ろうとすると、まず目に入ってくるのは大きな窓に架かった
ブラインドスクリーンです。

和紙を思わせるテクスチャーを扇子のように折り畳んだようなそのスクリーンは外光を柔らかく室内に導き、視線を適度に遮ってくれます。
そして、その横の神殿の扉を開くと現れるのが「墨の参道」です。
磨かれた御影石の参道は、その壁と天井を「墨色」の珪藻土で塗り固められ、神殿内部からの光を一旦遮ってくれます。この後神殿の中に入っていくお二人の穏やかな気持ちを代弁しているかのようです。
その「墨色」の壁面には白木の桟が幾何学模様を描き、そこには大胆な色彩で漉かれた「和紙」の窓が5つお二人や列席者を待っています。

この「和紙の窓」は4種類の異なった色柄のものがあり、季節によってその表情を変えていくことになります。
あるいはお二人の希望によって個性を発揮してみるのも良いかも知れませんね。
神殿内部は今回の改装で和の神髄とも言える荘厳さを手に入れることに成功しました。
壁面は「鶸茶(ひわちゃ)」の珪藻土で塗られ、そこに鏝(こて)の表情が付け加わります。
床には御影石を思わせるモノトーンの磁器質タイルが敷かれ、ほの暗い参道から神殿へと進んでいく期待感を見事に受け止めてくれます。
今回の撮影では、この墨色のタイルに春の「桜」、秋の「紅葉」を散らしてみました。

豊かな水量を湛えた川面に紅葉が流れていくさまが再現されたと思いますが、いかがでしょうか?
川面に映る雪洞(ぼんぼり)の灯が、お二人の言祝ぎの姿を優しく見守っているようです。
ガーデンヒルズ岡崎出雲殿に関する情報・お問い合わせは以下のサイトへ。
http://i-wedding.jp/okazaki/
スタジオ撮影はもちろんのこと、色々な場所でのロケーション撮影がポイントとなりました。
このあたりはゼクシィや印刷物で発表された折にはmf(メゾフォルティ)の撮影場所・アングルの参考になるのでは?と思います。
さて、今回のポイントは今年に入って新装オープンした2Fの「神殿」でしょう。
こだわったのは「陰影」です。
神殿の外、2Fロビーから神殿に入ろうとすると、まず目に入ってくるのは大きな窓に架かった
ブラインドスクリーンです。

和紙を思わせるテクスチャーを扇子のように折り畳んだようなそのスクリーンは外光を柔らかく室内に導き、視線を適度に遮ってくれます。
そして、その横の神殿の扉を開くと現れるのが「墨の参道」です。
磨かれた御影石の参道は、その壁と天井を「墨色」の珪藻土で塗り固められ、神殿内部からの光を一旦遮ってくれます。この後神殿の中に入っていくお二人の穏やかな気持ちを代弁しているかのようです。
その「墨色」の壁面には白木の桟が幾何学模様を描き、そこには大胆な色彩で漉かれた「和紙」の窓が5つお二人や列席者を待っています。

この「和紙の窓」は4種類の異なった色柄のものがあり、季節によってその表情を変えていくことになります。
あるいはお二人の希望によって個性を発揮してみるのも良いかも知れませんね。
神殿内部は今回の改装で和の神髄とも言える荘厳さを手に入れることに成功しました。
壁面は「鶸茶(ひわちゃ)」の珪藻土で塗られ、そこに鏝(こて)の表情が付け加わります。
床には御影石を思わせるモノトーンの磁器質タイルが敷かれ、ほの暗い参道から神殿へと進んでいく期待感を見事に受け止めてくれます。
今回の撮影では、この墨色のタイルに春の「桜」、秋の「紅葉」を散らしてみました。

豊かな水量を湛えた川面に紅葉が流れていくさまが再現されたと思いますが、いかがでしょうか?
川面に映る雪洞(ぼんぼり)の灯が、お二人の言祝ぎの姿を優しく見守っているようです。
ガーデンヒルズ岡崎出雲殿に関する情報・お問い合わせは以下のサイトへ。
http://i-wedding.jp/okazaki/
フランク・ロイド・ライト(1)
2008年03月04日
「フランク・ロイド・ライト」、思い起こせば私がこの名前を初めて聞いたのは、サイモンとガーファンクルの名盤「明日に架ける橋」に収録されていた「フランク・ロイド・ライトに捧げる歌(原題:"So long, Frank Lloyd Wright")」です。
当時学生だった私にも、アルバムのライナーノーツなどでこの人物が米国を代表する有名な建築家だということは分かりました。
その後、別に建築家を目指した訳でもないのですが、建築や家具のデザインに没入していった私はそこかしこでこの名前やその作品たちに出会うことになる訳です。

フランク・ロイド・ライトはアメリカ北東部のウィスコンシン州に生を受け、1959年に没するまでかなりの長期にわたって建築界をリードしてきました(不遇な時代は除いて)。
彼は生地ウィスコンシン州をこよなく愛し、州都マディソンに近いスプリンググリーンの丘に自然と一体になった邸宅兼アトリエの「タリアセン」を構築し、火災による消失などの不幸を乗り越えて生涯を通じて彼の心の支えとなりました。
タリアセン(TALIESIN)」とはかつての英国のウェールズ語で「輝ける額(ひたい)」の意味です。彼の両親の出自がウェールズであったかどうかは浅学のため定かではありませんが。この英国の自然を感じさせる名前は彼の作風とよくマッチしています。
その「タリアセン」の名前を付けた新施設がこの夏、二つ登場することが決まりました。
一つは以前にもご紹介した(http://blog.i-wedding.jp/img/old/i-blog/2008/02/post.html)、ロイヤルヒルズ豊橋出雲殿の「タリアセン桜丘」、

もう一つは、ガーデンヒルズ岡崎出雲殿に登場予定の、

新バンケットホール「タリアセン」です。
双方ともに自然と人間の共生、人工と自然の融合を夢見たフランク・ロイド・ライトのテーマやモチーフをリスペクトして仕上げられる予定です。
フランク・ロイド・ライトはかつて東京の帝国ホテルを設計したように大の日本贔屓としても知られていますが、その設計思想には自然と人間の共生を尊ぶ日本古来の文化が息づいていると言っても過言ではないように思えます。
タリアセン桜丘(ロイヤルヒルズ豊橋出雲殿)については
http://i-wedding.jp/toyohashi/
タリアセン(ガーデンヒルズ岡崎出雲殿)については
http://i-wedding.jp/okazaki/index.html

↑ ペンシルベニア州の山中に佇むカウフマン邸、通称「落水荘(Falling Water)」

↑ ウィスコンシン州スプリンググリーンの「タリアセン(Taliesin)」
当時学生だった私にも、アルバムのライナーノーツなどでこの人物が米国を代表する有名な建築家だということは分かりました。
その後、別に建築家を目指した訳でもないのですが、建築や家具のデザインに没入していった私はそこかしこでこの名前やその作品たちに出会うことになる訳です。

フランク・ロイド・ライトはアメリカ北東部のウィスコンシン州に生を受け、1959年に没するまでかなりの長期にわたって建築界をリードしてきました(不遇な時代は除いて)。
彼は生地ウィスコンシン州をこよなく愛し、州都マディソンに近いスプリンググリーンの丘に自然と一体になった邸宅兼アトリエの「タリアセン」を構築し、火災による消失などの不幸を乗り越えて生涯を通じて彼の心の支えとなりました。
タリアセン(TALIESIN)」とはかつての英国のウェールズ語で「輝ける額(ひたい)」の意味です。彼の両親の出自がウェールズであったかどうかは浅学のため定かではありませんが。この英国の自然を感じさせる名前は彼の作風とよくマッチしています。
その「タリアセン」の名前を付けた新施設がこの夏、二つ登場することが決まりました。
一つは以前にもご紹介した(http://blog.i-wedding.jp/img/old/i-blog/2008/02/post.html)、ロイヤルヒルズ豊橋出雲殿の「タリアセン桜丘」、

もう一つは、ガーデンヒルズ岡崎出雲殿に登場予定の、

新バンケットホール「タリアセン」です。
双方ともに自然と人間の共生、人工と自然の融合を夢見たフランク・ロイド・ライトのテーマやモチーフをリスペクトして仕上げられる予定です。
フランク・ロイド・ライトはかつて東京の帝国ホテルを設計したように大の日本贔屓としても知られていますが、その設計思想には自然と人間の共生を尊ぶ日本古来の文化が息づいていると言っても過言ではないように思えます。
タリアセン桜丘(ロイヤルヒルズ豊橋出雲殿)については
http://i-wedding.jp/toyohashi/
タリアセン(ガーデンヒルズ岡崎出雲殿)については
http://i-wedding.jp/okazaki/index.html

↑ ペンシルベニア州の山中に佇むカウフマン邸、通称「落水荘(Falling Water)」

↑ ウィスコンシン州スプリンググリーンの「タリアセン(Taliesin)」